こんにちは、農業資材に関わる仕事を10年以上続けており、施設園芸指導士補の資格を持っているハウスンです。
農家さんにおすすめな内容や農業資材について記事を書いています。
先日僕はこんなツイートをしました。
農業用ハウス強靭化緊急対策事業って知ってますか?
平成30年度、平成31年度、令和2年度と3カ年に渡って実施する補助事業です!
対象施設は幅広いですし、補助率は2分の1、そして1番いいのは審査が緩いこと✨
農家さんは利用を検討するべきです😃
— ハウスン@農業資材ブログ運営者 (@hausunn) 2019年7月13日
農業用ハウス強靭化緊急対策事業って知ってますか?
平成30年度、平成31年度、令和2年度と3カ年に渡って実施する補助事業です!
対象施設は幅広いですし、補助率は2分の1、そして1番いいのは審査が緩いこと✨
農家さんは利用を検討するべきです😃
上記を深掘りします。
国では、平成30年に起こった暴風(台風)、豪雨、大雪の被害等の多発と被害が拡大したことを踏まえ、老朽化などにより十分な耐久性がなく対策が必要である農業用ハウスの補強や暴風ネット等の設置を支援しています。
その支援の1つとして農業用ハウス強靭化緊急対策事業が実施されています。
記事を読むことで「他の事業とは違う利用しやすさ」を理解することができます。
目次
農業用ハウス強靭化緊急対策事業を利用するべき理由
この事業を利用するべき理由は下記の通りです。
- 対象施設が幅広い
- 補助率が2分の1
- ハウス施工費(業者に設置等を依頼した場合の作業費用も対象経費に含まれる
- 審査が厳しくはない
僕は色々な補助事業を見てきましたが、こんなに利用しやすい補助事業はめったにないです。
もっと詳しく解説していきます。
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補助事業を利用しなくても自分で補強したいと考えている人はamazonでも補強に使えるパイプを販売していますのでご紹介しておきます。
補助対象となるハウス補強や保守管理の例
補強
- 筋交いやハリ・ツカなどによる補強
- X型の斜材やダイバーによる補強
- 中柱による補強
- 根がらみによる補強
- 妻面への補強資材追加
- 防風施設等の設置
- 融雪装置を導入し大雪対策 ※
- 加温装置を導入し大雪対策 ※
※ 既存の装置更新は対象外になります
ぶっちゃけなんでもオッケーな感じしませんか?
ハウスを強くする名目で申請すれば、わりと申請が通りますよ!
何を追加してもパイプハウスの補強になることは間違いないですからね!
保守管理
老朽化した留め金具の交換
被覆材(フィルム)が破れている所にテープなどで補修
パイプのサビ止めやサビ取り
※既存パイプハウスのフィルムの張替えやパイプ等の交換は対象外になります
※暴風(台風など)や大雪の前に切断したフィルムの復旧は対象外になります
老朽化した留め金具の交換も対象に入っているのは驚きました!
取り替えたい金具があるのならこの際交換してしまいましょう!
何十年も使用しているハウスであれば結構サビてますよね。
サビている部分だけ申請しても半額補助が降りるんですよ!
こんな補助今までありましたか?10年以上農業資材に関わっている僕は記憶にありません。
サビている部品を交換するなら今がビッグチャンス!!
おそらく今後なかなかこのような補助事業はないと思いますよ。
注意ポイント
サビている部品を交換すると部品が付いていた場所のパイプもサビている可能性があるので、交換するべきか部品を新しく付け加えて強靭化するかを検討して下さい
事業の概要
対象施設
既存のパイプハウスで、下記の全てに該当するもの。
- 今後10年以上の利用が見込まれる
- 園芸施設共済または民間の保険のいずれかに加入している
この2つの条件を満たす必要があります。
10年以上の利用が見込まれるというのはほぼ全ての人に該当すると思いますので、保険に加入する必要があることを覚えておきましょう。
補助内容
- 台風や大雪等によるパイプハウスへの被害を軽減するための対策。
- 既存のフィルムの張替えやパイプ等の交換は対象外。
- ※資材費の他、業者に設置等を依頼した場合の施工費(作業費用)も対象経費に含まれる
ここで注目してほしいのは、一番下に記載してある資材費のほか、業者に設置等を依頼した場合の作業費用も対象経費になるという点です!
もうすでにこの補助事業を利用した人に聞いたのですが、約10万円の資材費に対して同等金額の作業費用で補助事業申請をして審査を通過した人がいるのです。
これって自分で作業ができない高齢者や多忙で忙しい兼業農家にとってすごく魅力的だと思いませんか!?
こんなに少しの金額で作業費用と一緒に半額もの補助を受けることができる補助事業ってなかなかないですよ!
補助率
対象経費の2分の1
低予算でも2分の1の補助が出るのは魅力的!
3分の1とか金額指定の補助事業が多い中で低予算でも半額はデカイです!
留意事項
国から事業承認された場合に予算の範囲内で交付されるものであり、必ず補助金が交付されるとは限りません。また、すでに着手着工しているのものは対象外になるので注意してください。
注意ポイント
留意事項はしっかり守りましょう
要望の提出
事業の実施(補助金の活用)を希望する方が必要なもの
提出書類
ハウスの位置図(住宅地図でもよい)
見積書(実施するパイプハウスの棟数、大きさ、補強内容が明記されているもの)
加入している園芸施設共済または保険証書の写し
その他
提出時に印鑑が必要
まとめ
令和元年(1年)の今現在は事業開始から2年目なのでまだ補助事業を利用できます。
昔よりも自然災害が多く発生している現在において既存ハウスを強くすることは必要です。
このチャンスを利用してパイプハウスの補強や防風施設を検討してみてはいかがでしょうか!?
今のままでも十分な強度があるのなら補強する必要はありませんが、いずれ補強したいと考えているのなら、やるなら今です!
一般的な補助事業よりも審査が厳しくはなく、作業費用も半額補助されるこの事業をうまく利用しましょう!
それでは、今日も素敵な一日を!
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